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【木村智重のMirai Vision】もらう国民ではなく稼ぐ国民増やせ

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【木村智重のMirai Vision】もらう国民ではなく稼ぐ国民増やせ _c0190267_3423166.jpg 私たち幸福実現党は「過激な政策」を訴えるということで、一定のイメージがあるようですが、その中でも一部の人には“耳の痛い”と感じるのが、「努力する人が報われる社会をつくろう」という主張です。「政府はもっと社会保障を手厚くすべきだ」という考え方が多数のいまの風潮からすれば、過激に聞こえるのはやむを得ないことかもしれません。

≪日本は「怠け者大国」になるのか?≫

 しかし、これをあえて言わざるを得ない理由があります。あまりに手厚いセーフティーネット(安全網)を張ってしまうと、「働かなくても食べていける」ことを政府が推奨することになるからです。これでは日本は「怠け者大国」になってしまいます。

 野生の動物も、動物園で飼育されると、自力で餌を獲れなくなります。努力しなくても餌をもらえるからです。人間も同様に、政府の支援によって働く必要がなくなれば、自力で稼ぐことのできない“餌づけ”された国民ばかりになってしまいます。

 従って、政府の支援は原則、最低限であるべきです。十分な収入のある人や仕事を探す努力をまったくしないような人まで国が救う必要はありません(もちろん仕事がなくてこのままでは飢えてしまうという人や、事情があって就業できない人などには何らかの支援や保護は必要です)。そのほうが税金も安く済むし、国民の自助努力の精神も失われません。サーカスでも、セーフティーネットは地上すれすれに張るからこそ、観客が楽しめるものになるのです。

≪時代の空気に逆らい≫

 自助努力の大切さを訴える鳩山政権では公共工事の予算を1.3兆円も削って失業者を増加させておきながら、一方で雇用対策として6000億円もの予算を計上しています。人々から仕事を奪っておいて、援助を増やすわけですから、まさに日本経済を「動物園化」しようとしているわけです。これは亡国の道にほかなりません。

 また、セーフティーネットの充実は、結果的に増税につながります。実際、鳩山政権では子ども手当や高校の授業料の無償化の財源を捻出(ねんしゅつ)するために、中小企業の法人減税を先送りしたり、環境税の導入を急いだり、たばこ税の増税を図ろうとしたりしています。

 しかし、不況期に増税すれば、景気後退はさらに深刻なものになります。するとセーフティーネットをもっと高く張れという話になり、さらに増税が必要になるという悪循環に入っていきます。その結果、誰も救えないということになってしまいます。「地獄への道は善意で舗装されている」という西洋のことわざがありますが、「楽をさせてあげたい」という友愛が最悪の結果をもたらすのです。今や、「地獄への道は友愛で舗装されている」と言えるでしょう。

 「低所得者のため」「生活困窮者のため」「失業者のため」と言われれば、何となく反論できなくなります。しかし、真に日本の未来に責任を持たんとするのであれば、時代の空気に逆らってでも、自助努力の精神の大切さを訴えねばなりません。「もらう国民」ではなく「稼ぐ国民」を増やしてこそ、国家を繁栄に導き、国民自身をも幸福にできるからです。

                   ◇

【プロフィル】木村智重
 きむら・ともしげ 1958年、大阪府生まれ。京都大学法学部卒、米国エール大学経営大学院修了(MBA)。東洋信託銀行(現三菱UFJ信託銀行)ニューヨーク支店などに勤務。94年、宗教法人幸福の科学に入局。理事長、国際本部長などを経て、2009年9月、幸福実現党党首に就任。妻と2人の息子の4人家族。趣味は森林浴と街ブラ。


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by happyscience | 2010-02-16 03:27

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