「心の三毒」 ①貪…貪りの心
2009年 10月 27日
霊的世界のほんとうの話。―スピリチュアル幸福生活
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大川 隆法
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「貪(とん)」とは、貪欲、貪りの心です。当会の言葉で言えば「奪う愛」に生きた人です。この奪う愛、貪りの心で生きた人は、ほとんど地獄に行くわけです。
この「貪」の特徴は、「自分では、よく分からない」ということです。しかし、他人が見れば、ものすごくよく分かるのです。
「あの人は欲の深い人だね。強欲な人だね。人の気持ちが全然分からない人だね」「いつも、取っていくことばかりをする。いつも、奪っていくことばかりを考えている」ということは、本人は知らないことがけっこう多いのですが、他人が見れば、十人中、八、九人は「そのとおり」と言うのです。
自分を正しく見ることは、それほど難しいことなのです。
この「欲の深さ」をなくすためには、やはり、「足ることを知る心」が非常に大事です。
それから、「布施の心」も大事です。宗教では布施ということをよく言います。布施というのは差し出すことですが、差し出すことによって執着が取れていくのです。
自分が取ることばかりをいつも考えている人は、「人にあげる」、あるいは「尊いもののために差し出す」というようなことを考えないのです。そういう布施の心を持っている人であれば、貪欲の罪で地獄などに行きはしないのです。
ところが、貪欲の罪で地獄に行く人は、自分が取り込むことばかりを考えているわけです。
今日は、「心の三毒」を取り上げてみました。
映画『仏陀再誕』のなかで、空野太陽が悪霊に対し、「心の三毒を抜き去れば、地獄から救われるだろう」と諭していましたね。最近は、経済評論家の勝間さんなども講演や書籍でも「心の三毒(三毒追放)」を紹介していて割と関心を持つ人が出てきたのではと思います。
仏教的には、この「心の三毒」が原因によって、現代人は、8割くらい地獄に堕ちていると言われています。地獄に堕ちるのは、刑法に触れた人のみが行くというわけでもないことは、衝撃的な事実です。
考えてみれば、貪りや怒り、愚痴、不平不満などが自分の傾向性としてないといえる人は、そうそう、いないのではと思います。まあ、私も、秋になれば、何とかの秋ですし、理不尽なことには、怒ってしますし、愚痴もいつの間にか言っている自分に気づきますし、なかなか、滅尽できないものです。いかに、心をコントロールするか継続的な修行が必要と言えそうです。
そのために、日々、心を静める時間を取り、1日の自分自身の心を振り返る反省の時間、そして、瞑想、祈りという時間が大切になります。
まずは、澄んだ湖面のような静寂な心を取り戻し、仏教的な平和な心、クワイエットな幸福感を取り戻したいものです。
by happyscience
| 2009-10-27 22:07